比較家族史学会研究大会 2012年度秋季大会

比較家族史学会研究大会 2012年度秋季大会

【日 時】 2012年11月10日(土)

【会 場】 鎌倉 東慶寺書院

〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1367
※JR横須賀線 北鎌倉駅下車徒歩4分

URL http://www.tokeiji.com/

【参加費:宝蔵・水月観音拝観料含む】 会員・学生1,000円、非会員1,500円

【弁当代】 1,000円(近所に食事処はなくはないですが、土曜日ですので弁当が便利)

◆プログラム

11月10日(土)

【受付開始】 9:30~

【会長挨拶】 高木侃(専修大学)  10:00~10:10

【自由報告】
・徐幼恩(桃山学院大学大学院博士課程) 10:10~10:40
台湾の国際結婚におけるアジア花嫁の生存戦略――ベトナム人女性の離婚事例から

・小谷みどり(第一生命経済研究所) 10:45~11:15
「良き死」のイメージと家族の関係 −自己決定がもたらす問題

【見学事前研修】
高木侃「東慶寺の縁切寺法―世界に2つの縁切寺」  11:30~12:00

【昼食休憩】   12:00~12:50

【講演】
東慶寺住職 井上正道和尚 「鎌倉の禅」   12:50~13:20

【ミニシンポジウム「家族と親密圏」に関する準備報告】

趣旨説明 森謙二(茨城キリスト教大学)   13:0~ 13:30

・田渕 六郎(上智大学)  13:30~14:00
世代間関係の変容と親密圏:世代間アンビバレンスの視点から

・上杉 富之(成城大学)  14:00~14:30
ポスト生殖革命時代の親子・家族関係―多元的親子関係と相互浸透的家族―

質疑応答   14:30~15:00

【休    憩】  15:00~15:10

【見学】
水月観音・宝蔵見学   15:10~16:10

遠方の方はここで解散も可能

墓域見学  16:10~17:00

 

ミニシンポ 「親密圏と家族」の趣旨

森 謙二

2013年7月、日本学術会議基礎法学研連の六学会主催によるシンポジウムが開催される。2013年度のシンポジウムは、比較家族史学会が当番学会として、「親密圏と家族」をテーマにして行われる。報告者は六学会から出すことになり、比較家族史学会は学会の性格上法学以外の分野から報告者を出すことにして、学会間の交流を深めていきたい。この詳細については、9月中に決まるであろう。

近年「家族の多様性」が幅広く議論されるようになったが、家族の定義が曖昧になってきたこともあるが、多様になったのは一般的に「生活単位」である。この多様化のバリエーションについても検討しなければならないが、ここでは二つの観点から考えていきたい。一つは、生殖技術の展開にともなう「親子関係」の多様化である。生殖技術の展開は、倫理上の問題をかかえているものの、生殖補助医療の実用に伴いながら、多元的な親子関係が展開するようになってきた。家内的な親密圏の変容である。もう一つは、福祉の問題である。20世紀になってから福祉行政について議論されるようになるが、近代家族の下では家族機能と考えられてきた扶養・介護・子育てが福祉行政の領域に組み込まれるようになり、このような機能が家内的な親密圏からいわば公共的な親密圏(?) にも委ねられるようになってきた。親密圏の拡大である。このような問題をどのようにとらえるかを含めて、多くの会員の意見をお聞きしながらシンポジウムに備えたい。

 

(1)次回研究大会についての運営委員会からの連絡

                  村山 聡運営委員長

1 研究大会の日程

大会開催期間:2013年6月14日(金)〜6月16日(日)

大会開催場所:香川大学(香川県高松市幸町1-1)

2 テーマ 環境と家族

3 研究大会の形式

「環境史研究会」のメンバーの協力の下、従来通りの二日間に加えて、14日金曜日の午後に、ラウンドテーブル等を開催し、環境史研究の現在について考察すると同時に、環境史と家族史の接点に関する導入的な議論を行う。

<「環境と家族」に関するセッション企画等に関するお願い>

今回の大会でも、「環境と家族」という総合テーマとは別に、従来通り、自由論題の報告も受けつけます。さらにそれに加えて、大会の趣旨にも書きましたように、「環境と家族」というテーマは、多岐にわたる内容を包摂する可能性があります。大会運営委員会や企画委員会においても、シンポジウムのあり方などを今後検討していく予定ですが、是非とも、比較家族史学会会員の方々から、セッション企画などの積極的な提案も頂きたいと考えております。よろしくお願い致します。