2014年 比較家族史学会 秋季研究大会のご案内

2014年 比較家族史学会 秋季研究大会のご案内

【日時】 2014年11月15日(土) 10時00分~16時30分
【会場】 愛媛大学法文学部 総合政策学科 第1会議室
(愛媛県文京町3 城北キャンパス・法文学部講義棟隣接2階西端)
※愛媛大学正門を入るとすぐに左手に見える建物2階つきあたりに本会場があります。

【プログラム】
会長あいさつ 10:00-  森 謙二氏(茨城キリスト教大学)
自由報告
10:10-10:50 張 婷婷氏(東北大学大学院博士後期)
「今井村(長野市)の人口変動と五人組」
10:50-11:00 休憩
11:00-12:40 ミニ・シンポ 「家計と消費]Ⅰ
11:00-11:40
①「趣旨説明および欧州研究動向・イギリスの事例」 高橋基泰氏(愛媛大学)
11:40-12:40
②-前半 「上塩尻村の家々における“家計”の成立」
・佐藤善右衛門家の蚕種経営と家計 長谷部 弘氏(東北大学)
・原一族の家計形成と蚕種取引   山内 太氏(京都産業大学)
12:40-13:40 昼食/委員会
13:40 ミニ・シンポ 「家計と消費]Ⅱ
13:40-14:10
②-後半 「上塩尻村の家々における“家計”の成立」
・馬場家の家計と蚕種取引               岩間剛城氏(近畿大学)
14:10-14:40
③「家計が持続する名望家層と多出する無産者層
-近世ドイツ・ヴッパータールにおける人口危機とその帰結」 村山 聡氏(香川大学)
14:40-15:00
④「スウェーデン農業史からのコメント」 佐藤睦朗氏(神奈川大学)
15:00-15:10 休憩
15:10-16:30 全体討論

【「家計と消費」趣旨】
本ミニ・シンポの目的は日本および西ヨーロッパ社会において市場経済形成期に登場してくる農民の家・家族・世帯の「家計」に着目し、その形成史を明らかにすることである。市場経済化に対応する村落社会を「家計」の形成史として比較分析し、小農理論的把握では捉えきれない近代的市場経済社会出現の複雑なプロセスを復元する。1)市場経済形成期の日本および南東欧を含む西洋社会各地域における「家々」を家計の形成史という観点から歴史学的に再検討し、2)家・家族・世帯とそれらが属する「村」との連関を具体化し、3)「家計」の背景をなす生業の構造(家業・家産)に焦点をあてながら日欧における市場経済化の地域的特質について対比分析する。
とくに、今回3名の論者を投じて日本近世農村社会における家計の成立を、全体的相互給付関係の世界から市場活動を含めた複合的家業経営の世界へと変化するプロセスとして実証的に論じてみる。原則として記載資料として残らない「全体的相互給付関係」のもとでの家連合的経済活動から、金銭記載と〆=有金との照合記載を手始めとする市場活動記載と、その影響による様々な分野の金銭・量・取引や配分相手の記録記載への展開を「家計の成立」と考える。これが家業、家産、家名、家格などと結びつきながら、農村社会における市場経済化が進む。他方、欧州における消費経済史の研究動向をも紹介し、それぞれの国・地域を比較通覧するとそもそも「家計」の史料における現れ方には、共通点・相似点・相違点が挙げられる。ドイツにおける事例および北欧農村史からのコメントも交え、今後の研究の方向性を明らかにしていく。

※愛媛大学アクセス案内

松山空港からJR松山駅,松山市駅まで


伊予鉄バスをご利用の場合
JR松山駅まで:空港リムジンバス「JR松山駅前」下車
松山市駅まで:空港リムジンバス「松山市駅」下車


JR松山駅から


伊予鉄道市内電車をご利用の場合
環状線(古町方面行き)「赤十字病院前」下車,北へ徒歩約2~5分
伊予鉄バスをご利用の場合
東西線「愛媛大学前」下車(大学本部へは「護国神社前」下車)


松山市駅から


伊予鉄道市内電車をご利用の場合
環状線(大街道方面行き)「赤十字病院前」下車,北へ徒歩約2~5分


 

【理事会議事録】(2014.6.13. 於:専修大学)

1 会計報告について
1) 決算日
2013年年度の決算日を3月31日ではなく、5月22日にすることが承認された。
その理由は、2012年度の支払いが2014年度4月以降に行われるなどの事態が生じり、適切な処理をするためには、決算日を変更せざるをえないことにある。
2) 決算報告書および予算書の提案について
決算日の変更に伴い、2013年度決算および2014年度予算について、2014年6月14日に予定されている総会には提案できないため、前会長の高木氏・新会長の森氏・新・庶務担当の八木氏の3名で対応し、決算書・予算書を会報に掲載する。
 出版企画について
1) 出版社
日本経済評論社との間で出版計画が進められている。
2) 出版時期
2015年度春の研究大会のテーマに関する本を、2016年度春の研究大会で販売することを第1回として、順次、企画・出版する。
3) 出版内容
今後、企画委員長らが出版社と交渉する。以下、現在、計画されている内容である。
テーマ:① 家と共同性(編集担当)加藤彰彦氏 2015年度春研究大会と連動
② 人口・家族政策(編集担当)児島博氏
③ 子ども(編集担当)小山静子氏
④ 配偶者選択(編集担当)床谷氏
上記のうち、企画書が出ているのは①だけである。①は、2015年度春の研究大会の担当者である林研三氏と連携して進める予定。
4) 理事会での要望
「学会の歩み」をまとめることができないか、との希望が出された。
本が売れない状況は深刻であり、すでに学会としても、定期的に出版するという事業が挫折した経験をしている。良い企画をすることが重要であり、覚悟をもって取り組んでほしい、との希望が出された。
3 HPについて
運営会社と契約する方向で、交渉することが了承された。
4 年報の編集について
1)文献目録は、中止する。
2) 2014年度春の研究大会の報告を、次の年報に掲載する予定である。
5 新入会員について
5人の新入会員について承認された。
6 会費の滞納について
4年以上の滞納者5名と3年滞納者7名について、再度督促をしたうえで、会費の納入がない場合は辞めていただくことが確認された。個人的に督促可能な人にたいしては理事からも督促することが確認された。

【『新修・事典家族』編集委員会じからの報告】

『新修・事典家族』は当初の予定より約1年、編集作業が遅れておりますが、本年9月末時点で、全体の約90%の原稿が集まっておりまして、整理が済み次第順次弘文堂へ入稿しています。今後は来春の刊行を目指して編集作業を進めて参ります。執筆者の方々には校正をお願いすることになりますが、なにとぞ速やかなる構成の戻しをお願いいたします。今後とも、本事典刊行に会員の皆さまのご理解とご尽力を、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
(事典 編集委員長)

 

◆次回の春季大会について◆

2015年の比較家族史学会第57回研究大会は以下の日程で開催します。ベストシーズンを迎えた6月の札幌での開催です。みなさまのご参加をお待ちしています。

【日時】2015年6月20日(土)・21日(日)
(開催校の都合で変更になる可能性があります)
【場所】札幌大学(担当:林研三)
【テーマ】家と共同性(担当:加藤彰彦)

*自由報告の募集については、次回の会報、ホームページで行います。ご確認ください。
*本大会から、春季については大会開催校の過重な負担を分散するため、開催校担当者とシンポジウム担当者を分けた運営を試みています。また、このシンポジウムから、学会監修の論文集をふたたび出版することにもなりました。中断を挟んでの再出発となりますので、第一号に相応しい内容とするべく、現在、シンポの内容を検討中です。
(企画委員長)

 

 

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