2020年 比較家族史学会 第67回 秋季研究大会のお知らせ

【日程】   2020年10月24日(土)11:00-16:30
【会場】   日本大学
【参加費・申し込み】  無料・要事前申込み(申し込み締切 2020年10月17日(土)、専用申し込みフォームで申し込み)
【開催方法】 WEB会議サービス(ZOOM)によるオンライン開催
【参加方法】 申込者に大会前にZOOM 参加に必要なURL等およびレジュメ入手方法を連絡

【プログラム】
11:00~11:10 開催挨拶 会長 小池 誠(桃山学院大学)
11:10~12:30 自由報告 司会 中村真理子(国立社会保障・人口問題研究所)
落合恵美子(京都大学)・森本一彦(高野山大学)・平井晶子(神戸大学)
日本家族と「アジアの家族と親密圏」

12:30~13:30 お昼休み

13:30~16:30 シンポジウム 司会 小浜正子(日本大学)・落合恵美子(京都大学)
東アジアはどこまで「儒教社会」か?―琉球とベトナムを中心に
13:30~13:50 趣旨説明 小浜正子(日本大学)
東アジアの「儒教社会」の比較ヘ向けて―「家系」概念を中心に
13:50~14:20 武井基晃(筑波大学)
位牌継承を儒教から考える―沖縄の4つの禁忌を中心に
14:20~14:50 桃木至朗(大阪大学)
中近世ベトナムにおける「家」と「族」
14:50~15:10 休憩
15:10~16:20 ディスカッション
16:20 閉会挨拶 李 璟媛(岡山大学)

【シンポジウムの趣旨】
今年の秋季研究大会では、今春の大会シンポジウムとして予定されていて、来春に延期になった「東アジアはどこまで「儒教社会」か?―チャイナパワーとアジア家族」のプレシンポも兼ねて、東アジアの「儒教社会」としての性格を議論します。日本・大陸中国・朝鮮・ベトナム・台湾などの東アジア社会は、「儒教文化圏」とまとめられることも多いですが、そのじつそれぞれの社会では、正統な儒教の考え方からかなり離れた習慣が維持されており、しかも場合によってはそれが「儒教的」だと認識されていたりすることさえあります。「儒教文化圏」の社会とは実際のところどのようなものであり、それが如何にして形成されてきたのかを、その社会の側の要因に注目しつつ、比較史的視点をもって家族をめぐる諸問題から考えてゆきたいと思います。今回の秋季研究大会では、とくに「家系」をめぐる問題を中心に、琉球とベトナムについての個別報告を踏まえて、各地域の状況を議論します。父系血統を重んじるといわれる「儒教文化圏」は本当に父系社会なのか。そうである場合は、何時からどのようにしてそうなったのか。あるいは、双系的または双方的なつながりは社会の中でどのような意味を持つのか。そもそも「父系制」と各社会で考えられている内容は、具体的にはどのようなことなのか。こういった問題について、活発な議論ができればと期待しています。
                                  (小浜正子)

【大会運営委員】小浜正子(日本大学)・落合恵美子(京都大学)・野辺陽子(大妻女子大学)・中村真理子(国立社会保障・人口問題研究所)・李璟媛(岡山大学)