2023 年 比較家族史学会 第 73 回 秋季研究大会のご案内【事前申し込みのお願い】

2023年比較家族史学会第73回秋季研究大会のご案内

【日程】2023年11月26日(日)
【会場】日本女子大学(目白キャンパス)・百年館低層棟百206
アクセスhttps://www.jwu.ac.jp/unv/access/access.html
【参加費】会員:1000円/非会員:1500円/大学院生・学部学生:無料(学生証提示必要)
※料金は会場にて徴収いたします
※非会員の方も申込いただけます

【申込み】専用申込みフォーム(リンクしています)。以下のURLからも申し込めます。https://forms.gle/CxhqbAYwVvJR4Tfs5
参加申込み締め切り:2023年11月19日(日)
※対面での開催ですが、資料については事前にダウンロードをお願いします。
資料のアクセス方法については参加申込み者にメールにてお知らせします。
【共催】日本女子大学人間社会学部現代社会学科

【プログラム】
10:00~10:10開会挨拶 村上一博(副会長、明治大学)
10:10~10:15日本女子大学現代社会学科学科長挨拶 西村一之学科長
10:15~10:20大会運営についてのお知らせ 野辺陽子(日本女子大学)
10:20~11:10自由報告 司会 本多真隆(立教大学)
10:20~10:45石黒史郎(学習院女子大学他・非常勤講師)
「「家」と「家族」の用語法上の多層性とズレ−−戦前期の白川村研究を事例として」
10:45~11:10李姝(中央大学大学院博士後期課程)
「現代中国における地方都市に在住する高齢者と成人子の世代間関係――老親扶養をめぐる夫婦間の役割調整のプロセスに着目して」

《休憩(5分)》

11:15~16:55シンポジウム
テーマ:「ケアとジェンダーでみるライフコースの変容:アジア・ヨーロッパ6社会の事例から」司会山根真理(愛知教育大学)・宮坂靖子(金城学院大学)

11:15~11:25シンポジウム趣旨説明山根真理(愛知教育大学)
11:25~11:50報告①李璟媛(岡山大学)・洪上旭(韓国・嶺南大学校)
「韓国における子育て支援政策と世代間関係の変容―「黄昏育児」のゆくえ-」
11:50~12:15報告②磯部香(高知大学)・李東輝(中国・大連外国語大学)
「ケアをめぐる彼女たちの選択―自己・家族と国家のはざまで―(中国)」
12:15~12:40報告③長坂格(広島大学)
「フィリピンにおける1950年代生まれ女性のライフコース:地方在住公務員と農業従事者の出産、育児、就業、介護経験を中心に」

《休憩60分》
13:40~14:05報告④青木加奈子(京都ノートルダム女子大学)・宮坂靖子(金城学院大学)
「デンマークにおけるケア規範およびケア実践の変遷―1950年代生と1980年代生の世代間比較を通して」

14:05~14:30報告⑤安藤究(名古屋市立大学)・Tolga Özşen(トルコ・Çanakkale Onsekiz Mart Üniversitesi)・Melek ÇELİK(トルコ・Çanakkale Onsekiz Mart Üniversitesi)
「トルコにおける成人期への移行とジェンダー化されたライフコース―タイミング・選択(agency)・歴史的時間」
14:30~14:55報告⑥山根真理(愛知教育大学)
「ケア・ネットワークの比較を通してみた日本の「ライフコースと世代」再考」

《休憩(15分)》
15:10~15:25コメント①平井晶子(神戸大学)「歴史人口学・家族史の視点から」
15:25~15:40コメント②安藤由美(琉球大学)「ライフコース論の視点から」
15:40~16:00リプライ
16:00~16:55全体討論
16:55~17:05閉会挨拶村上一博(副会長、明治大学)

【シンポジウムの趣旨】

「ケアとジェンダーでみるライフコースの変容:アジア・ヨーロッパ6社会の事例から」

 本企画は、アジア・ヨーロッパ6社会における20世紀後半以降のライフコースの変容を捉える科学研究費プロジェクトの成果を中心とするシンポジウム企画である。科研プロジェクト*では、韓国、中国、フィリピン、デンマーク、トルコ、日本において、1950年代生まれ、1980年代生まれの人々のライフコースの聞き取り調査を進行中である。ジェンダー研究の視点をもって調査を設計し、人生の出来事の中で、特に子育て、介護など、ケアにかかわる経験と社会関係に重点をおいた調査を実施している。このプロジェクトから得られたデータを中心に、ジェンダーの視角を共通項にして、6地域におけるライフコースの変容について論じる。各報告は、子育て支援にかかわる政策と世代間関係、ケアをめぐる女性たちの選択、社会階層と就業・ケア経験、ケアにかかわる規範と実践の変容、ジェンダー化されたライフコースの生成など、報告者の関心に応じて展開される。
 報告をめぐって、歴史人口学・家族史、ライフコース論の観点からのコメントを受け、その上で議論をフロアに開く。家族に関する多様な学問的立場の研究者の方々との対話を通して、人生・家族・歴史を捉える視角についての議論を深めたい。
*研究課題:「ライフコースと世代」の再編に関する比較家族史的研究(基盤研究(B)、課題番号:20H01567、研究年度:2020~22年度、代表:山根真理)

【大会運営委員長・委員】
野辺陽子(委員長・日本女子大学)、山根真理(愛知教育大学)、李璟媛(岡山大学)、平井晶子(神戸大学)、土屋敦(関西大学)、宇野文重(尚絅大学)