永原慶二「創刊に当たって」
特集・社会諸科学における家族研究の課題
〔日本史〕 鈴木國弘「中世家族研究の諸問題」
〔法制史〕 大竹秀男「日本家族法史の課題——「家」と家父長制」
〔社会経済史〕山瀬善一「家族と家属経済の歴史的関連」
〔家族法学〕 石川利夫「姻族関係考———家族関係近代化の視点から」
〔法社会学〕 利谷信義「比較家族史研究と法社会学」
〔民族学〕 菊地 靖「双系制社会の理解のために」
〔民俗学〕 竹田 旦「家族の構造・機能をめぐって」
講演記録
布村一夫「私の家族史研究をかえりみて——「正倉院籍帳」を場として」
論 説
肥前榮一「ハクストハウゼンのみた一九世紀中葉大ロシアの農民家族」
崔 龍基「戦後韓国の家族制度と同姓不婚」
岩上真珠「農民家族のライフコース」
遠藤 央「イエ・出自・女性——東インドネシア・チモール島テートゥム族の事例から」
見崎恵子「西ヨーロッパにおける家族史研究の一視角——プロト工業化論との関連で」
田中俊宏「西ヨーロッパにおける家族史研究の一視角——主にE.ショーターの仮説をめぐって」
学説研究
住谷一彦「喜多野精一の社会学——「同族」論の形成と展開」
小特集・社会諸科学における家族理論
森 謙二「政治学者神島二郎教授の学説」
清水浩昭「社会学者森岡清美教授の学説」
生方 卓「経済学者中西洋教授の学説」
《家族史》に関する私の問題関心
天野 武「死後の離婚」
阿由葉司「利根川・家族・そして地域史」
浅倉有子「『井関隆子日記』にみられる武家の「家」観念」
磯貝富士男「日本中世社会における大家族をめぐって」
史料瞥見
鎌田 浩「近世の「クガタチ」と「貞操帯」」
学会展望
有地亨「アナール学派の家族史研究」